ニッチだけど超面白い!業界のスペシャリストに話を聞きに行ってきました。

カーボンニュートラルとか、そういった循環型の社会というところに、微生物で貢献できると思ってます。

フレンドマイクローブ

蟹江 純一 様

 

中島:本日はお忙しい所、お時間頂いてありがとうございます。普段からお付き合い頂いているんですが、今日は私も改めて御社の事業内容であったりとか、たくさんお話をお伺いできればと思ってます。よろしくお願いします。

蟹江:よろしくお願いします。最初に御社に相談させてもらってから、かれこれ三、四年経つと思いますがこうして弊社の事をお話する機会もないので、フラットにお話しようと思います。

中島:長いお付き合いにはなるんですけどね。私も御社は微生物を活用した油分解の事業をされてる、のかな~?くらいなので、是非よろしくお願いします。

蟹江:弊社の事業は大きく2つありまして、まず、弊社自体のコンセプトとしては、名古屋大学発の微生物の研究成果を社会実装する。といったところにあります。微生物というのが、環境にも良い技術として活用可能なので、SDGSに挙げられるような持続可能な社会というのに微生物を使って貢献する。全てを微生物に置き換えるとかじゃなくて、微生物という選択肢をみんなに持ってもらうというようなスタンスです。

中島:化学的な薬剤以外に微生物という選択肢ですか。

蟹江:そうです。事業は油分解事業と受託研究事業がありまして、そのどちらも「微生物の活用」を主軸としています。

中島:それぞれの事業は、どういった経緯で二分されたんですか?

蟹江:そうですね、元々企業前に食品系の油を何とかできないかという相談があって、研究開発していく中で油分解事業が発足しました。受託研究に関しては。大手企業さんが持っている課題の解決や、新規事業の開発に、微生物が役立つよう研究委託をして頂くような形、これは大手企業さんと名古屋大学と三者共同研究でやっているところです。

受託研究は基本的には極秘事項となってしまうんですが、オープンになったところでは、日本ゼオンさんという化学会社さんの科学者さんとの共同研究でカーボンナノチューブという、物性等々が特徴的な新物質についての研究成果が出まして、論文も昨年二本発表があったくらいです。わかりやすい点でいうと自然界での分解性や自然界に放出された時にどうなるかというテーマを持って研究したものです。

これは一例ですけど、そういった特定の物質を分解するという事と、今まで石油化の合成品だった化学合成品をバイオ由来の合成品に切り替えるというところが一つ大事な要素としてもありまして、石油由来のものだと基本石油を消費していくばかりで、循環しないのですが、バイオ由来だと、元は食品とか色んな自然界のものを使って微生物が変換して栄養物質を作る。すると、最終的には、CO2に戻って、また植物からというような資源循環というところができるというところで、バイオ合成というのが結構注目されている分野でもあります。 そういったものをテーマとして受託研究をやっているというのが受託研究事業であります。

中島:どちらも微生物のいい所を使って解決ことを目的とした事業なんですね。

蟹江:そうです。コンセプトは微生物の活用なのですが、将来の技術なのか、今確立している技術を展開するのかという点では少し違いはあります。

中島:弊社も課題解決型の流体エンジニアリングを掲げてるので、案件一件一件が違う内容で、毎回チャレンジするような案件になるので、凄くシンパシーを感じます。

でも、いくら大手さんといえど、微生物を活用して今の課題を解決しよう!って自発的に相談が来るほど一般的な技術ではないですよね?

蟹江:ええ、ですので、弊社というより名古屋大学の堀教授という第一人者がいまして、そこに相談が集まって、さすがに学生さんに企業の大事なテーマを充てるわけにはいかないので、それをうちが請け負うという形です。弊社は名古屋大学発のベンチャーになるのでそういった大学との関係性が深い分、研究施設や情報の精度に優位性があるんです。

中島:実際に「困ってるんだよね」って相談が来るんですね。

蟹江:そうですね。来ます。大手企業さんは大学との連携のラインがあったりして、名古屋大学や弊社研究での実績もあるし、すでに活用されている事もあるので、そこの部分でお問い合わせ頂いてます。

中島:受託研究って、期間が決められていたりするんですか?

蟹江:基本的には数年単位なのですが、年度ごとに進捗を共有して更新するかどうかを決めさせて頂いてます。

中島:それは成果の兆しに応じてって感じですか?

蟹江:もちろんそれが大前提です。ただ、研究設備は堀教授の研究室をお借りているんです。そういった兼ね合いもあります。

中島:となると、この施設では何が行われてるんですか?

蟹江:ここは、油分解事業の拠点です。手狭になってきたので別拠点を増やして今ちょうど引っ越し中なんです。油分解事業は試作機の稼働テストやデモ試験というのがちょっとサイズ的に大きいくなるので。

中島:あ!そういうことでしたか。普段弊社と一緒に進めて頂いてる微生物を活用した油分解事業ですね。

油分解事業について詳しくお聞きしていいですか?

 

油分解と微生物

蟹江:では、植物油の分解というところで、食品関係でいくと3大栄養素という、糖、タンパク質、脂(脂質)が挙げられるんですけど、糖とタンパク質は分解しやすいんですけど、脂というのは本当に分解が難しいと。

人も脂っこいもの食べ過ぎたりすると胃もたれするじゃないですか?それと同じで、微生物にしても分解が難しいとされています。ターゲットにしているのは工場排水の処理なんですが、生物処理がベースなんですよね。微生物の浄化性能を低下させないために前段で化学薬品のポリマーとか油と親和性が高いやつを投げ込んで吸着させて、泡を当ててやって浮かしてすくい取って捨てるという加圧浮上が一般的ですね。

でも、そうすると油を物理的に分離しているので、油の臭さとか産廃として処理しなきゃいけないし、費用もかかると。そういった課題はあるんですが、それに代わる技術というのは開発されてなくて、ずっとそれが今の主流である状態です。

中島:その油を回収したりろ過したりするのが弊社は得意なので良く知ってますが、根本的な方法まで目を向けたことがなかったので、すごく新鮮ですね。

蟹江:そうですね。確かに加圧浮上は非常に有効な方法ではあるんですが、今言ったようなそれに付帯するデメリットを含む事も確かで、それを可能であれば微生物で処理したいと考える企業さんも実際にいらっしゃるんです。

中島:環境への関心が非常に高い感じがしますね。

蟹江:それで、実は微生物の処理自体は昔から行われていて。油は微生物の栄養源になって、油の構成要素が炭素と水素と酸素という、最終的にはCO2と水に変換できる物質なので、油を二酸化炭素と水まで分解すれば廃棄物が出ないというのは提言されていたんです。

中島:ほえ~。高校の授業も蟹江さんがやってくれてたら、もう少し積極的に取り組めたと思います。(笑)

蟹江:ありがとうございます。ただ、それでも世の中に出回っている油分解微生物はしっかり処理しきれているかといったら、そういうわけではなくて。そんな状態が長いこと続きまして。

中島:つまり、あんまりちゃんとしていない・・・というか、要は根拠がしっかりしていないとか流行に乗ったニセモノが出回ってしまっているという事ですか?

蟹江:一概にそうとは言えませんが確かに「これは、大丈夫なのか?」という物も出回っていたりします。誤解が無いように言っておくと、大手企業さんがちゃんと研究されて作ってらっしゃるものも、もちろんあります。

ただ、研究のゴール設定といいますか、私たちが目指す数値の設定とは違うという印象を受けています。

中島:例えば数値的なふれこみが違ったりって事ですか?

蟹江:ええ、例えば三日で50%分解できます!って書いてあったりしますが、とりあえずご相談頂いた企業さんでその数値でOKだといったことは聞いたことがありません。

中島:なるほど。実際に研究は進んでいるけど、どこまで突き詰めるかはそれぞれ設定による違いが出るんですね。

一方、ニセモノだとどんな事例があったりするんですか?

蟹江:これまでに悪質だと感じたのは、「油分解微生物」と謳っているのに、実際は微生物ですらない。というものですね。

実際にはそれ、洗剤で。洗剤って汚水処理の法定基準値を惑わす仕組みがあって、要は洗剤に溶け込んでいる油は数値として計上されないので、お客さんから見たらわかんないんですよね。数字上、ニセモノも入れたら下がったじゃん。となるんですけど、下流の微生物処理槽や従来の生物処理にダメージがでちゃってトラブルになると。でもお客さんは油分解微生物を入れたと思っちゃってるから、「油分解微生物はダメだ」と風評被害があったりしたという事例はあります。

中島:うわぁ…結構ひどいですね。

蟹江:ね。酷いですよね。微生物の名前を使って悪用されると、微生物の活用を行う業界全体の信用問題に関わりますからね。

中島:弊社もBtoC向けでの事業で浄水器の事業があるので、そういった微生物=詐欺、浄水器=詐欺、みたいなイメージがついて回るの、めっちゃ嫌ですもん。

蟹江:勘弁してほしいですよね。とまぁ、色々ありますが、ひとまずこれを使えば大丈夫!みたいなものは実際には出回っていないという状態だったんですが、単純に研究開発をしっかり取り組めば、なんとかなると思っていたので、そこから研企業さんと共同研究したり、国のプロジェクトの予算を取ったりとかというところで、10年ぐらい研究に時間をかけたんです。

そして、自然界から良い微生物を見つけてきて、その遺伝子情報を全部解析にかけて、その上で複数の微生物を組み合わせると、遺伝子レベルですごい相乗効果が得られるというようなことをしっかり解析した結果、24時間で90%以上分解するというような、実用に耐え得るようなものが出来上がったんです。

 

微生物はどこにいる?

中島:え、微生物って自然界に居るものをこいつは使えるとか、使えないとかって事をやるんですか?四葉のクローバー探すみたいに。

蟹江:子供の頃探しましたね。ご質問の答えとしては、「やります」です。

これ、大雑把に説明すると、選択圧とか、スクリーニングって単語があるんですけど、要は微生物を研究対象しかない環境に放り込んじゃって、それを食べるなら生き残るし、食べないなら微生物は死んじゃう。ざっくりいうとそんな方法で、自然界から見つけてきて、コツコツやるんです。

中島:実際にそれで新たな微生物が見つかったりするってことですか?

蟹江:ええ、ちょっと順序は逆ですけど、例えば大阪堺市のペットボトル工場でペットボトルのポリエチレンテレフタレートを分解する微生物が見つかったなんてニュースが科学情報誌のサイエンスに載ったりしました。

ですので、特定環境で生き残るやつだけが選択されていくというような状況を作り出すと、例えばそれこそ油しかエネルギー源がないような状況で、増えるやつは油を食べるわけです。

中島:結構地道な作業になるんですね。さっきのお話で微生物の遺伝子を掛け合わせるみたいな話がありましたが、微生物の遺伝子組み換えをして新しい微生物を作ったということなんですか?

蟹江:いや、違います。それはできないんです。国際的な法律上、遺伝子組み換えをした微生物っていうのは開放系と呼ばれるところでは活用できないんです。閉鎖系と呼ばれる、そこから外には出ない環境下じゃないと取り扱えないんですよ。なので、排水処理は開放系と呼ばれる区分なので、基本的には自然界にいるものしか使えないんです。

だから、自然界にいるものを見つけてきて、遺伝子情報って説明書みたいなものなので、それを解析してあげると何℃の時に活性化して、油分解酵素があるとか、その説明書をよく見ると更に十八種の油分解酵素があって・・・と解明していくと、条件を補い合うような特性を持った微生物たちを共存させてシナジーを作り出すといった技術開発を行いうんです。

中島:な、なるほど・・・

蟹江:なかなか普段聞かないマニアックな世界ですよね(笑)

中島:めちゃくちゃマニアックですね。でも、やっぱこういう微生物みたいな話、面白いって思いますし、単純に興味があります。

蟹江:嬉しいです。そう思ってもらえるのは。

 

どうやって油を分解してるの?

中島:微生物って中学か高校の生物とかで習ったくらいの記憶で、あんまり詳しくなくて、今専門家の蟹江さんにわかりやすく教えてもらって凄く楽しいです。

微生物が油を分解するっておっしゃっていたんですけど、油を分解するって、微生物から手が生えてオラオラって油を良い形に分解するわけじゃないと思うんですよ。

うにょうにょと取り込んで、それがウンチみたいな形できれいなものになって出るみたいな・・・?

どういうイメージなんですかね。

蟹江:イメージとしては、まず油っていうところでいくと、水と油なので溶け込まないんです。でも微生物は水の中に基本的にはいるんですよ。

だからそもそも微生物と油は接する機会が少ない=活用しづらい=解しづらいとなるんですが、微生物って自分の体の包みの中から酵素を分泌するんです。その酵素というのは物を分解するためのものでして、その中で特定の微生物が油分解酵素という物を分泌して油を細かくして取り込みやすくするんです。まぁ、一概に油といっても状態がいろいろあるのでここでは大まかにお話させてもらってますが。それで、その取り込もうとする時にバイオサーファクタントと呼ばれるものを作って分泌して、より取り込みやすくしています。

それで、微生物の細胞の中に取り込まれます。さらにそこから細かく切っていって、一番ちっちゃくすると二酸化炭素なんですよ。つまり、微生物の中で小さくしていくと、その中で最終最終、水と二酸化炭素になるので、あとはそれが自然と外に出て、分解が完了するようなイメージになります。

中島:分離した油を分解したりして排水するまでにあたって、たくさんいろんな種類の微生物が必要になってくるんですか?油によって。

蟹江:そういったパターンもありますけど、うちのものは2、3種類ぐらいのやつをミクスチャーしたものが既製品として出来上がっていて、それだけで動物油、植物油、魚の油みたいな、要は人が食べられるような油に関しては全部分解ができるようになっています。

なので、いちいちカスタムしなくてもいいので汎用性が高いものですね。

中島:そうなんですね。それって一般販売はされてないんですか?

蟹江:今はBtoC的な販売はまずなくて、一個一個BtoBとして企業さんに展開するという形で、かつ取り扱っていただく代理店さんも限らせて頂いています。

中島:あれ?どうしてですか?取り扱うのに特殊な免許とかが必要になるとかですか?

蟹江:いえ、さっきもお話にあったように、業界では油分解微生物というのは怪しいというのがベースラインなんです。ニセモノも出回ってる中で本物を出しても、結局そこから更に使い方が適切でないと結局この微生物効かないじゃん、ダメじゃん、って思われちゃうのがとても不本意なので。

用法用量を守って正しく使用すると微生物というのはちゃんと活躍するんですけど、微生物の知識がない人がそれをやると、微生物屋からしたらすごく自然なんですけど、PH7ぐらいならまだいいし、温度は30℃とか自然界に近いものがいいんですけど、わからない人はシレっとPH4のままで使ったり、10℃ぐらいでやろうとしたりして、そんな環境で微生物分解が進むわけがないというようなところを悪気がなくやるんですね。それを避けたいので、取り扱っていただく企業を絞って提供しています。

 

今後の課題は?

中島:なるほど、正しく扱うためにはある程度知識が必要となるんですね。確かに、それだとバーッと宣伝して誰でも適当にどうぞ~というわけにはいきませんね。当然のことですけど。

蟹江:そうなんですよ。本当はもっと親しみやすいアイテムになるといいんですけど、今段階ではまだ・・・。

中島:そういったことももちろんだとは思いますが、現在特に注力されてる事とか、教えて頂ける範囲で結構ですので聞いてもいいですか?

蟹江:そうですね。微生物の活用は結構進んでるので、微生物というソフトはあるけど、それを形作るハードが無い感じなんです。なので普段御社に相談させてもらっているようにハード面で良い形を見つけ出せるようにしたいですね。

あと、機械油って分解がめちゃくちゃ難しくなるんですよ。植物油は人も食べれるけど、機械油は食べられませんから。微生物にも同じことが言えます。

中島:例えば、クーラントタンクに溜まるのとかってまさに機械系の油ですよね。そういう油の事ですか?

蟹江:そうですね。クーラントとか、潤滑油とか掘削油とか、エンジンオイル、ギアオイル、ここら辺ってその時点で需要に困らないぐらい機械産業はいくらでもあるので、すごく代理店とか今関係あるところにも「こっちの油、いけないの?」というのは言われていて。

ただ難しいんですよね。石油由来のものって、そもそも微生物が分解し切れないから残ったものなんですよね。

中島:あ。なるほど。そうですよね微生物が分解しきれずに残ったものを分解しようとするのって、常駐してるというかそこら辺に居る微生物より更に特化したいわば精鋭みたいな微生物を見つけてこなきゃいけないってことですもんね。

蟹江:そうなんです。難易度は跳ね上がるんです。ただ、需要はかなり多いので、そこは技術開発しっかりしたいなというところで、今良い微生物をいくつか見つけてきているところで、それがもうちょっと中期的に実用化していきたい一つの分野になっています。

中島:そっちの油もいけるとかなり広がりますね。なるほど、ありがとうございます。あと、微生物って顕微鏡とかで見て、こいつは微生物Aで、こいつは微生物Bだってわかるものなんですか?

蟹江:特徴的な子はすぐわかるんですけどね、例えば酵母と最近はサイズが10倍くらい違うので、どっちかわかるんですけど、酵母にも親戚みたいなのがあるので、そうなってくると、いよいよ見ただけで判別は難しいです。形が特徴的な子なら識別できるって感じですね。

あと、そもそも顕微鏡で見るようなやつは大体全部ひっくるめて微生物の括りだったりするので、細菌、酵母、ミジンコ、バクテリアとか、なのででっかい子、ミジンコなんて肉眼で見えたりもしますからね。

中島:でも、フレンドマイクローブさんでやられてるのって・・・

蟹江:その中でも一番小さい細菌とかバクテリアですね。微生物にフォーカスして語り出すと一時間ぐらいかかちゃいます。

中島:ですよね。たぶん一時間じゃ収まらないと思います。(笑)今お話を伺っただけでも、超専門的だわって思いますし、それをもっと深掘りしまくっているってことですもんね。めちゃめちゃニッチですよね。たまんないです。

蟹江:それでいうとたまにお客さんに説明する時に微生物のことを、「うちの子」って言っちゃうんですよ。「うちの子、めちゃくちゃ元気に油を食うので」とか。(笑)

中島:それでいうと、僕らもニッチなポンプばっかり扱うポンプメーカーですけど、ポンプのことをこの子って言ったりしますね。(笑)

蟹江:有機物無機物関係なく、愛着湧いちゃいますよね。わかります。

 

今後の展望

中島:いや~話が合うわけですね。今日はいっぱいお話聞かせて頂いて勉強になりました。最後に、改めて今後の展望というような形でお話をお伺いしていいですか。

蟹江:今のファーストステップは、特定の廃棄物を分解するということを国内外に展開しつつ、受託研究とかでは、ある特定の物質からバイオによって有用な物質を生成することが我々が行わないといけない事だと思っています。廃棄物から有用な物質に、というようなイメージです。そうすることで、資源循環とかカーボンニュートラルとか、そういった循環型の社会というところに、微生物で貢献できると思ってます。

あと、事業的なところでいったらそうなんですけど、僕の願望としては、微生物は面白いって思ってもらえる人を増やしていきたいなというのが一つのテーマでもあります。

中島:では、とりあえず今日少なくとも一人増えたという事ですね。微生物の話、めっちゃおもしろかったです。

蟹江:そう言ってもらえるのが一番うれしいです。