材質

ダイヤフラムポンプは様々な液体(薬品など)の移送が可能ですが、可能な理由はポンプ本体の材質ラインナップが豊富です。

そんな弊社のダイヤフラムポンプの材質ラインナップとしては、

・PP・・・ガラス繊維を含まないポリプロピレンを採用しているため、耐食性に優れている。

・PVDF・・・KYNAR製を採用しているため、純粋なPVDFなので耐食性に優れています。

・ステンレス・・・SUS304とSUS316のラインナップで、コストに見合った材質選定が可能になります。

・アルミ・・・電着塗装を施しているため、高い耐食性と強度があります。

・PTFE・・・ポンプ内のダイヤフラムは、全ての型式でPTFEとなっております。

※SUS316L・・・接液部は機械研磨で仕上げているため、食品や化粧品などの移送でサニタリー性が必要な場合にご提案させて頂きます。

 

各材質の耐薬品性

各材質の耐薬品性についての紹介ですが、無機酸と無機アルカリ、有機溶剤の三項目に分けて紹介させて頂きます。

・無機酸・・・炭素を除く非金属を成分とする酸

(例)硫酸、硝酸など

・無機アルカリ・・・アルカリ性の性質を持つ無機化合物

・有機溶剤・・・ほかの物質を溶かす性質を持つ有機化合物のこと

 

〇無機酸

塩酸、酸洗剤、硝酸、硫酸など

〇無機アルカリ

アンモニア、苛性ソーダな 

〇有機溶剤

アセチレン、クエン酸、しゅう酸など無機酸と無機アルカリであればある程度の薬品に耐性がありました。

価格もSUSと比べる安価なので、大変おすすめです。

 

 

〇無機酸

強酸(硫酸、硝酸、塩酸)など

〇無機アルカリ

強アルカリ(苛性ソーダ)など 

〇有機溶剤

アルコール、ケトン、エステルなどPPと大体同じ薬品に耐性がありますが、有機溶剤や耐酸化剤などの大変危険な液にも耐性がありました。

 

 

〇無機酸

対応厳しいです。

〇無機アルカリ

苛性ソーダに非常に強い

〇有機溶剤

アセチレン、塩化エチル、キシレンなどステンレスは、酸に耐性が無い材質になります。

 

しかしアルカリには耐食性はあります事、これだけは抑えておきましょう。

 

〇無機酸

塩酸△、硫酸×など

〇無機アルカリ

ヒドラジン、苛性ソーダ×など 

〇有機溶剤

アセチレン、ヘキサンなどアルミは他の材質と比べると耐薬品性は劣ります。

そのため薬品ではなく水や排水などの移送で使用ください。