詰まり(ブリッジ・ラットホール)を防ぐには?

 

粉体はサラサラしているように見えても、粒の形や湿度、性質によっては出口付近で固まってしまうことがあります。

 

【よくある詰まりの原因】

・ブリッジ:粉体が出口の上にアーチ状に固まりふたのように塞ぐ現象

・ラットホール:中心部分だけが流れて、周りの粉がホース内やホッパーの壁面にとどまってしまう現象

 

 

 

詰まりを防ぐ工夫

 

ホッパーの傾斜角度を大きくして、自然に流れるようにする

・エアーを吹き込むことで、粉を持ち上げて詰まりを防止する

・バイブレーター(振動装置)を使って固まった粉を振動で落とす

 

 

 

顆粒の破損を防ぐには?

 

粉体の中には、やわらかい粒(ペレットや顆粒)が含まれていることもあります。移送中の圧力や衝撃で、これらが割れてしまうと、品質に大きな影響が出てしまいます。

 

【破損を防ぐ工夫】

・低速・低圧で搬送できる方式(例:吸引式)を選ぶ

・粉体と空気の比率を調整して、流れをやさしくする

・長距離搬送では、途中にクッション構造を設けることで衝撃を減らす

 

 

飛散(粉塵)を減らすには?

 

粉体は軽く舞いやすいため、空気中に飛び散ると周囲が汚れるだけでなく作業者の健康や製品の品質にも悪影響を及ぼします。

 

【飛散を防ぐ工夫】

・排気フィルターや集塵機を取り付け装置外への拡散を防ぐ

・密閉型の装置を使って、空気中に粉が出ないようにする

・吸引搬送(真空式)を活用して、開放せずに吸い込む方式にする