時価総額3000億ドル、45000人もの従業員を抱える巨大企業Google。数多くの革新的なサービスで世界中の人々の生活を変えてきた同社の、「イノベーションの源泉」と呼ばれる制度をご存じでしょうか?

それは「20%ルール」と呼ばれます。

Googleの従業員は「勤務時間の20%を他のプロジェクトに費やす」という事が義務化されています。ポイントは「義務化」である事です。

これは人事評価対象にもなり、従業員はその20%の時間を使って「本業以外の何か」を創造することを期待されています。

勤務時間の20%を本業以外で使うとなると、本業の生産性を20%上げる必要があります。この生産性の底上げを組織として行おうとする際に簡単かつ効果的な方法が、定期的な「業務仕分け」です。

 

生産性の上げ方:あなたがやる仕事なのか?

定期的な「業務仕分け」とは、年に一回、不要な仕事を洗い出し廃止するかを決める作業です。

4時間かかる仕事を2時間で終わらせるにはスキルアップや投資が必要ですが、4時間かかる仕事を廃止してしまえば、即日効果が出る上に生み出せる時間が長く、生産性向上の効果としては非常に大きいものになります。

どんな職場でも、新たなニーズに対応する仕事が増える一方、昔は価値があったが今はそれほど価値の無い仕事がそのまま放置されていることが少なくありません。

往々にしてそのような仕事は熟達レベルの低い新人に任される傾向がある為、ますます放置されてしまう傾向です。

 

・本当にやる価値のある仕事なのか?やめられないか?

・やり方を抜本的に変えられないか?

 

という事を、できれば部署間を超えて話し合う習慣をつけることで新しい視点を得る機会が増え、「意識付け」としての生産性を定着させるきっかけになります。

しかし中には「自分の仕事が無くなってしまうのではないか」と不安になる人が必ず出てきます。だからこそ、業務仕分けは突発的な会議にするのではなく、定期的なイベントとして行うべきです。「仕事を無くすことは特別な事ではないのだ」という事を時間をかけて習慣化できれば職場の生産性はどんどん向上していきます。

WEBメディアやモバイル分野の広告業・ケータイゲームなどで有名なサイバーエージェントでは藤田社長指揮で「捨てる会議」を実施し、32件の業務や社内慣習を廃止したそうです。

その中には「遠方での新人研修(満足度は高いが効果が薄く社員負担が大きい)など、社内制度に関する事項も多く廃止されたとのことです。

 

生産性の上げ方|排水処理の管理は仕分けの対象

エイチツーでは排水処理設備の設計・施工も得意としていますが経験上、専門的な知識が必要とされる排水処理設備の管理・メンテナンスの委託を業務仕分けの一例としてお任せ頂く事も少なくありません。

排水処理設備はポンプ・タンク又は各水処理薬品など機械知識から科学知識、電気知識など、あらゆることが複雑に組み合わさったプラントだからです。

定期的なメンテナンスや管理が必要な事項も多く、その全てに専門性が求められます(pH電極の校正など)

また、いままでは熟達した管理者がうまく稼働させていた排水処理設備でも、管理者の高齢化で後継者の育成もままならず、また企業として人を専門で育てるコストが合わないという理由で管理委託される企業も急増中です。

その点、様々なプラントを設計運営してきた経験から、効率化に対する提案や機器の長寿命化など管理委託から得れるメリットははかり知れません。

 

定期メンテナンスとは:

各機器点検から、計測器の洗浄や、緊急対応まで、中和装置から排水処理プラントをトータルでメンテナンスいたします。

まずはお気軽にお問合せください。

定期点検や各機器の経年劣化による交換などを含むメンテナンス契約です。

もちろん他業者納入プラント装置のメンテナンスも可能です。

是非とも御社の生産性向上にお役立てください。

 

生産性に関する特集記事:参考文献

『イシューからはじめよ 知的生産のシンプルな本質』安宅和人(英知出版 2010年)

『GE 世界基準の仕事術』安渕聖司(新潮社 2014年)

『マッキンゼーで25年にわたって膨大な仕事をしてわかった いい努力』山梨広一(ダイヤモンド社 2016年)

『生産性 マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの』伊賀泰代(ダイヤモンド社 2016年)