【Pa】圧力・パスカル
圧力の単位は(Pa)パスカルと読み他にも同意義として応力のN/m²(ニュートン毎平方メートル)でも表すことが出来ます。
一平方メートルの面積に働く力の事をいい、よく工場エアの最大は0.7MPaなので・・・
とエアを動力として利用する場合にはエア圧力を計算する単位として使用します。
【Pa・s】粘度・パスカル秒
パスカル秒で表される粘度はSI単位では(Pa・s)で表されるが、非SI単位ですが
センチポアズ(cp)やP(ポアズ)などの単位系でも使用されます。
Pa(パスカルは)圧力・応力の単位です。
勾配に垂らした流体は、そのネバネバ・サラサラ・ドロドロさに応じて動く速さに差が出ます。
応力に応じて動くことから、応力(Pa)と動き(m/s)の式によってPa・sと表されます。
流体を扱う上で対象の粘度で選定が大きく変わる事から、ポンプの選定に必要な情報の一つとなります。
粘度の単位はPa・s以外にも多く使用されており、単位によって値も大きく異なる事から粘度を表す単位には注意が必要です。
その他にも動粘度(m²/s)など、粘度を密度で割った量を示す単位などがあります。
粘度については流体技術マガジンNo.6の特集:粘度の世界にて詳しく説明していますので
奥の深い粘度に興味がある方は是非読んでみて下さい。
【番外編】非SI単位と変わった単位
これまで、SI基本単位や、それを組み立ててできる組立単位、固有名称を持つ単位を詳しく見てきましたが
単位にはSI単位系に含まれない非SI単位というものも存在します。
日常生活でよく耳にする単位は非SI単位に含まれることも多い為
流体技術でもよく使う非SI単位(dB・pH)と少し変わった単位を最後にみていきましょう。
【dB】音圧・デシベル
騒音問題のニュースなどで、現場のキャスターが「検知器を持って○○デシベルあります。」
といった報道を見たことがある方も多いかと思いますが、音の単位である(dB)デシベルは、音圧を指して使われます。
圧力なので、正確にはPa(パスカル)で表せますが、より使いやすいように音の大きさ・音の圧力の意味でデシベルが起用されました。
また、デシベルは音の大きさだけではなく、振動を表す際にも使われる為、電気工学や音響工学等の分野ではよく使用されます。
100dBと聞いて、どの程度の音であるか容易にわかる方はそう多くはないでしょう。
地域や企業によって違いますが騒音対策として機器選定の際にモーターの駆動音を尋ねられることはそう珍しい事ではありません。
「だいたいこのくらいかぁ。」とdB数の基準となる下記図をご参照ください。
【pH】水素イオン指数・ペーハー
水素イオン指数を表す単位(pH)は液中の水素イオン濃度(H⁺)と、水酸化物イオン濃度(OH⁻)の濃度によって
酸性、中性、アルカリ性に分類されます。
産業排水が河川や、下水に放流される場合、排水pH値を5.8~8.6とする事と排水基準に定められています。
最近では人工透析による排水継投で基準値を超えるpH値が検出されたことによって、透析排水基準値が見直されました。
原水の種類にもよりますが単純なpHの調整のみ(排水処理でないもの)であればpH自動中和装置の導入だけで基準値を
満たすことが出来ます。
カドミウムや、その他有害物質が排水に混入している場合、別途排水処理が必要になるので
原水に放流が禁止もしくは制限されている物質がが含まれていないかの確認は重要です。
【藤田スケール】
藤田スケール。これは一体・・・単位なのかも怪しいところですが、藤田スケールは突風や竜巻
雷の強さを表す立派な単位として国際的に運用されています。
気象学者の藤田哲也氏によって提唱されたものです。
提唱当時はシカゴの気候を参考にしたスケールでしたが、平成27年には日本の家屋の構造を考慮した
「日本版改良藤田スケール」が発表されました。
【東京ドーム】
面積(m²)の解説時に使用した単位でもある「東京ドーム何個分」といったよく聞く表現ですが
実はこの東京ドーム○○個分は単位に分類されます。
4万6775m²の巨大建造物はマスメディアを中心に大きさを伝える単位として使用しやすかった事が
東京ドーム何個分という単位を生んだとされています。
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