当社は耐熱水中ポンプのメーカーでもあります。

そこで本項では、水中ポンプの制御に関しての「独特の用語」を解説していきます。

まず水中ポンプ自体「非自動型」と「自動型」があります。

非自動型はフロート(浮き球)が付いていないタイプになるので、電源が入ると動きます。

液位制御をしたい場合は前著した別途フロートスイッチや電極などで制御が必要です。

自動型はポンプ自体にフロートが2個(もしくは1個)ついており、いずれも上限と下限をフロートで感知しオンとオフを自動で制御することができます。

自動型のメリットはポンプ単独で電源投入のみで制御可能な点です。

 

単独交互運転とは?

 

単独交互運転とは、自動運転の方式の一種で、ポンプ2台を交互に運転させる方式です。

動作フローとしては(下図参照)

①Aのポンプが先行で動作し、水位が下がり停止。

②水位が上昇したらAのポンプは①で動いたので休憩。Bのポンプが動く。

③水位が下がり停止したら①から繰り返し。

この方式での意味合いとして、サブシステム(予備機)として2台を使用し、消耗を分散させるという意味合いで使われることが多い制御です。

 

自動交互運転(非常時同時)とは?

 

単独交互運転はポンプ保護の意味合いが強い制御方式ですが、ピットへの流入量に幅がある場合や、ポンプが故障した際のサブシステムとしても使えるのが自動交互(非常時同時)運転です。

ポンプ2台を交互に動かす点は同じですが、フロートを1個追加し、任意の最上部に設置します。

このフロートの意味合いとしては「AもしくはBのポンプが動いているはずなのに、水位が下がらない」という場合に最上部のフロートが反応し、強制的に2台同時に動かす、という制御になります。

緊急的な意味合いが強く、最上部フロートは警報と連動している場合が多いです。

最上部フロートが反応する場合はポンプの故障、もしくは流入量に対しポンプの能力が低い、というケースが考えられます。

 

図ではフロートを想定して解説しましたが、同制御は電極式でも超音波式でも可能です。

エイチツーでは各耐熱水中ポンプラインナップでの単独交互運転、自動交互運転も制御盤付きで対応可能です。

特に高温流体だと対応出来るフロートなどに限りがあります。

耐熱水中ポンプの制御に関しても専門メーカーである当社に是非お任せください。

 

ポンプの制御(装置)はポンプメーカ:エイチツーまで。

流体移送のエンジニアリングにお任せください。