パッキン・ガスケット・Oリングの違いとは?
ポンプに必ずと言って付いてくる機械要素として、パッキンやガスケットなどのワードを聞いた事がある方は多いのではないでしょうか?
それらは全て機械要素として「シール」に分類されます。
「シール」とは、保護したい内部に異物が入らないようにしたり、外部へ流体が漏れないようにするための部品や装置の総称のことを言います。
「シール」と聞くと、裏に接着剤が付いたステッカーが馴染みありますが機械要素のシールとは全く別になります。
そしてパッキン・ガスケット・Oリングの意味するところはそれぞれ違う為、厳密に使い分ける必要があります。
基本は使う場所
まずは「パッキン」と「ガスケット」の違いについて解説します。
「パッキン」と「ガスケット」の使い分けのポイントは、シールしたい場所が「動く場所」なのか「動かない場所」なのかです。
上図にて大分類として、シールの次に「パッキン」か「ガスケット」が分類されています。
つまりシールする場所が動く場所なのか/動かないのかは、シール材を考えるうえで一番大切なポイントとなります。
現場の配管作業などで「フランジパッキンが○○枚必要」などと呼称しがちですが、「フランジガスケット」が正しい呼び方になります。
そしてOリングですが、「動く場所」にも「動かない場所」にも使われます。
但し、運動用Oリング、固定用Oリングといったように、それぞれ用途に合った物を選択します。