ペール缶とは?

 

ペール缶とは、容量としては18リットル、20リットルが一般的で、外装にオフセット印刷ができる利点や充填が簡単な為、高粘度液や高級潤滑油・化学薬品、農薬など多様な内容物の運搬に使用されています。

天板には、ラグタイプ・バンドタイプ・固着式の3種があります。

前2種は蓋を取り外すことが可能で、充填が簡易です。

また取り外し可能な蓋のものは中身の確認も容易なのが特徴です。

油や塗料などを入れる事が多く、一般的には高粘度液となる為、ペール缶からの移送には次のポンプが考えられます。

 

ペール缶からの移送

 

ペール缶は天板が全て外せるタイプと、注ぎ口が付いているタイプがあります。

ここでは一般的な天板が全て外せるタイプで解説します。

天板が全て外せればポンプの吸い込みはアクセスしやすく、ハンディタイプのポンプであれば問題無く移送が可能です。

グリスなどの超高粘度の移送においても、高粘度対応のハンディポンプで移送出来る可能性があります

 

ドラムポンプでの移送

 

ドラムポンプには低粘度用、中粘度用、高粘度用がある為、移送を想定している流体の粘度で選定を行います。

また、その際はサニタリー性の可否についても考慮が必要です。

サニタリー性とは、洗浄性の事を指し、食品で使用されるようなオイル・原料を移送する場合、定期的な洗浄を行う場合に接液する全ての部品がくまなく洗浄できる構造になっている事が大切です。

また、油や溶剤移送の場合はモーターの種類にも注意が必要です。

 

ドラムポンプのモーター選定

 

ドラムポンプに使用されるモータとして、電動駆動、エアモータ、防爆モータがあげられます。

油や溶剤を移送する際に、その液体の雰囲気により発火する事が無いよう、使用するモータには注意が必要です。

ドラムポンプは一般的に可搬式なので、軽量で取り扱いのし易さが特徴です。

その特徴を活かすためにも、防爆エリアでの使用はエアモータを推奨します。

圧縮エアを繋ぐだけで移送が可能なので防爆が必要な現場で広く使用されており、もちろん、高粘度の移送にもエアモータで対応が可能となっています。

 

 

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